タマホームの坪単価や価格設定について触れる前に、この住宅メーカーについて少し解説します。
タマホームの創業のきっかけは、現会長の玉木氏が「日本の家は高すぎる」と、アメリカを訪れたときに感じたことだそうです。
それ以来、タマホームは家づくりにかかる無駄なコストを徹底的に削減しつつ、高品質でありながら適正価格を追求した、日本でも代表的なローコスト住宅のハウスメーカーといっても過言ではありません。
こだわりの注文住宅を叶える自由な設計と、安心して長く住める耐震性・耐久性、暮らしを快適にする設備が豊富です。
そんなタマホームは「大安心の家シリーズ」が主力商品で有名です。
タマホームのコストダウンの仕組み
中間業者をはさまず、施工の直接管理
タマホームは、中間業者をはさまず、施工の直接管理をしていることでローコスト化を図っています。
一般的なハウスメーカーの場合、メーカーと工事を担当する施工業者の間には、現場管理会社が入って施工管理します。
そこで発生するコストを抑えるため、タマホームは各案件の施工を自社支店の工務チームが直接管理し、中間業者にかかるコスト削減と、業務効率化による工期の短縮をしています。
生産者と直接つながる、新しい流通システム
高品質・低価格の国産木材を安定的に生産・供給する流通システム「タマストラクチャー」を構築し、森林組合や林業者、製材工場とタマホームが直接つながることで、中間マージンをカットしています。
また建築棟数など、木材の使用量を事前に森林組合や林業者に伝えているため、市場の相場や時期に左右されない安定した価格での仕入れができます。
この流通システムは、林業の活性化と森林資源活用につながることから、グッドデザイン賞も受賞しています。
住宅設備の大量発注によるコストダウン
キッチン、バス、トイレなどの住宅設備を、それぞれ専門の設備メーカーから購入することで、ハイクオリティな製品を低コストで仕入れています。
年間の建築予定棟数に合わせて、設備メーカーと事前に供給数を協議した上で価格設定をし、
大量に仕入れることでコストを圧縮し、さらに自社工場などの製造設備や部材在庫を持つ必要もなく、商品開発の経費もかからないため、大幅なコストの削減が可能ということです。
タマホームの「大安心の家」
「大安心の家」は、無駄なコストを抑えながら高い住宅品質を維持しています。
長期優良住宅に対応していて、思い描いた住まいをカタチにできる自由設計や、毎日をより快適にする最新システムの導入など、住む人の日常の目線に立った家づくりにこだわった代表的な商品です。
タマホームのラインナップの中でもベストセラーになっている商品で、坪単価は35万~45万円です。
個性ある外観デザインを実現
屋根材、外壁材、玄関ドアなど色や形を豊富に取り揃えたバリエーションから自由にセレクトできるため、自分たちが思い描く家にすることができます。
家族に合わせてつくる間取り
本来の間取り設計とは、家に合わせるのではなく、住む人の暮らしに合った間取りにするこが大切です。
家族構成やライフスタイルなどをヒアリングし、また、周辺の環境や敷地調査の結果を踏まえた最適なプランを提案・作成してくれます。
「大安心の家」の優れた3つのポイント
長期優良住宅対応
何十年と住み継がれていくために、基礎や構造などの強さにこだわった耐震性・耐久性に優れた家を実現しています。
様々な優遇が受けられる「長期優良住宅認定基準」に標準仕様で対応していて、更に長期優良住宅対応なら「最長で60年の保証」にも対応可能です。
夢をかなえる自由設計・注文住宅
「大安心の家」は家族の要望がかなう自由設計が可能で、タマホームが培ってきた実績とノウハウをベースに、専任の営業担当者が敷地やご予算、家族構成などを総合的に検証して最適なプランをご提案してくれます。
構造性能にこだわった、受け継がれる家
20年、30年と時が経っても安心して暮らし続けるために、しっかりとした構造性能を重視し、日本の風土に合う木造軸組在来工法を採用しています。
地盤調査からベタ基礎、頑強な柱や壁で、耐久性のある家を実現可能にしています。
タマホームの「大安心の家 PREMIUM」
「大安心の家 PREMIUM」は、コストを抑えながらも品質とデザインに徹底してこだわり、重厚感あるファサードと上質の居住空間、充実の設備を兼ね備えた、自由設計が可能な注文住宅です。
「大安心の家 PREMIUM」は、夢をかなえる自由設計のため、家族によって違うライフスタイルや要望に対応できます。
例えば、ホテルのような上質な空間にしたい、対面キッチンで料理を楽しみたい、友達をたくさん呼べるパーティルームがほしいなど、間取りから外観デザインまで、多彩なプランが可能です。
また、家の構造で重要なことは空気の動線ですが、「大安心の家 PREMIUM」は、通風効率を上げ、夏は太陽の入射量を抑え、冬は日射の取得量を増やす効率性の高い設計にもなっています。
従来の家は天井下の垂壁の存在により、暖気が天井付近に停滞しやすくなりますが、停滞する暖気の溜まりを解消し、部屋の天井とサッシ・居室ドアの内法高を揃え、垂壁をなくすことで、暖気の停滞を解消し通風効果を上げることができます。
サッシの内法高と部屋の天井と屋外の軒天井のラインを揃える
部屋の天井を屋外の軒天井が連続して視界に入ることで、実際よりも部屋の広さを感じることができ、居室ドアにおいても室内の天井と室外の天井が連続することで同じ効果を得ることができます。
ハイ&ワイドサッシの採用で、部屋がより広く感じる
開口部の面積(窓の広さ)を大きく確保することにより、さまざまなメリットが生まれます。
壁面から受ける圧迫感が減少し、部屋全体が広く明るくなり、優れた採光性や通風、眺望は、内と外のつながりがより強調され開放感を得ることができます。
さらに、太陽の低い冬の時期でも自然光を多く取り入れられるので、暖かさが持続し省エネ効果も期待ができます。
性能的なメリットだけでなく外観としても美しくのびやかで、何より生活にゆとりと豊かさを感じることができるでしょう。
タマホームの「木麗な家」
住む人が求める理想の住まいはライフスタイルやご家族構成によって異なります。
そうした住まいへの思いやご家族のこだわりを、ご自身の手でカタチにできるのが、自由設計・注文住宅の大きな魅力です。
大安心の家よりもさらに低価格で提供し、木の優しさやとぬくもりをコンセプトに、自由設計の住まいをと、その願いから生まれたのが「木麗な家」です。
坪単価は40万〜45万円で、他の商品と比較してもかなり低価格で家を建てることができる商品です。
具体的な自由に設計ができるプランを4つほどご紹介します。
プラン例1)ご家族のだんらんが自然にうまれるリビングダイニングが魅力の家
にぎやかなご家族にぴったりの、キッチンとの一体感あるリビングダイニングを備えたプランです。
会話を楽しみながら料理ができる対面式キッチンからつながる広い空間は、ご家族の団らんを自然と育み、和やかな時間を演出します。
また、玄関の整理整頓に役立つ、広いシューズクロークも魅力的です。
プラン例2)毎日の面倒な家事をラクにする空間レイアウトを考えた家
家事の効率を第一に考えたいご家族にぴったりのプランです。
キッチンの近くに家事コーナーを設置すれば、料理の合間などに、キッチンから離れずその場で洗濯物をたたんだり、アイロンがけをすることができます。
また、キッチンと洗面室や浴室が近くにまとまっているので、移動の少ない、家事動線が確保できます。
プラン例3)アクティブな家族にぴったり豊富な収納力が魅力の家
外でのレジャーやスポーツなどの趣味を楽しむアウトドア派のご家族には、余裕のある収納力を備えたプランがおすすめです。
例えば、キャンプ用品やスーツケースなどをしまえる物入れを1階と2階に設置するなど、多くの洋服を収納できる2つの大きなウォークインクローゼットが部屋をいつもきれいに保ちます。
プラン例4)みんなが心地よい距離感でゆるやかにつながる家
お互いを身近に感じながらも、思い思いにゆったり過ごしたいご家族に最適な、ほどよい距離感と一体感を保てるプランです。
リビングダイニングを中心につながる和室やキッチンは、ゆるやかな仕切りを感じさせながらも、空間の一体感を保ちます。
また、2階の居室はプライバシーにも配慮した、ゆっくりくつろげる空間を実現しています。
タマホームの「木望の家」
敷地の特長を活かして、家族みんなが楽しく快適に、末永く暮らせる家が欲しいをコンセプトに、タマホームは3階建て住宅の「木望の家」を商品化しました。
タテの空間を有効活用することにより、住宅が密集しがちな都心部においても明るい陽射しや風通しの良さを確保し、潤いのある暮らしをもたらします。
木望の家も自由設計のため、敷地条件や家族構成に合わせた、理想の家をカタチにすることが可能です。
間取りやプランの内容が一定ではないため、坪単価も40万~80万円と差が激しいです。
家族みんなが心地よく暮らせる、スタイルに合わせた二世帯住宅
二世帯住宅は家族の同居のスタイルに合った空間設計を行うことが重要です。
多くの空間を共有するスタイルから、玄関やバスなど一部のみを共有するもの、すべての生活空間を完全に分けるものなど様々で、家族それぞれの要望に合った住宅プランを提案してくれます。
3階建てだから活かせる1階スペース
2階以上を居住空間にすることで、1階を有効的に活用することができます。
3階建てにすることで、限られた敷地を有効に活用する方法が広がり、生活スペースを上層階におくことで生まれる1階のスペースを、自動車や自転車などを守るビルトインガレージにすることができます。
また、設計の自由度が高く、広い開口を確保できる門型フレームを1階部分に採用し、例えば将来、カフェやフラワーショップなどの店舗併用型住宅にすることも可能になります。
タマホームは他のハウスメーカーに比べ安い価格設定にありますが、その価格に似合わず標準装備が充実しているハウスメーカーです。
タマホームでは人件費を極力抑えることに加え、標準に定めた仕様を設けて家ごとに共通した材料を大量に一括発注するなど、企業努力によってコストの削減を実現しています。
タマホームの坪単価
タマホームの坪単価は25.8万円という低価格を前面に押し出した戦略をしていました。
そのイメージが残っているため、いまも稀に誤解をされる人がいるようですが、坪20万円台で家を建てることはできません。
現在のタマホームの坪単価は40万円~50万円が相場ですが、それでも大手ハウスメーカーと比べるとまだ相場としては安い方だといえます。
そうはいっても、オプションなどを付けていけばあっという間に料金が上がってしまい、必然的に坪単価も上がってしまうことになるので注意が必要です。
また、他のハウスメーカーでも共通していることですが、坪単価は一年の土地の価値変動によって変わりますので、あくまで相場は目安としてとどめておいてください。
そのタマホームですが、さらに値引き交渉で安くなるケースもあるようです。
その値引きのポイントはやはり他社との比較につきます。
家電製品や車の購入時と同様ですが、例えば「他のハウスメーカーにしようか迷っています」といったトーンで交渉を始める事です。
「他のハウスメーカーと比べている」「もう少し安くしてくれたら・・・」など、あくまで即決することなく、あたかも買う意思があるように思わせる演技が必要です。
さらに割引きが確実なのは、決算時期を狙うことです。
契約を早く取り、決算月に売り上げ見込みとしてねじ込みたいと考えてているので、根気よく粘ってみることをお薦めします。
また、具体的な時期は決まっていませんが、各ハウスメーカーともに値引きキャンペーンをやっていることもあるので、重要なことは常にアンテナを張って情報収集をすることです。
定期的にホームページを見に行ったり、資料請求をしてみたりと、積極的に常にアンテナを張っておくことが必要です。
タマホームの特徴
ひと言でいってしまえば「低価格で長期優良住宅」が建つということです。
建物本体は500万円から建てることができて、標準の仕様もかなり丈夫なもののようです。
具体的に挙げると、基礎に使用される鉄筋の間隔や太さが一般的な仕様よりもワンランク上となっており、換気システムでもセントラルの熱交換テ型換気システムが使用されています。
熱交換テ型換気シスムとは、給気と排気両方をダクトに配管し、リビングに新鮮な空気を送り込み、トイレなどから排気するシステムのことで、ダクトに収集された汚れた空気は、熱交換素子の中で熱を新鮮な空気に受け渡して捨てられます。
総合的にタマホームの設備の評判は悪くなく、耐震等級3を獲得しているため、地震に強い家ということです。
耐震等級3を説明すると、耐震等級1が、震度6強~7の地震でもすぐには倒壊しないレベルなのに対し、等級1の1.5倍の耐震性能があり、同レベルの地震でも軽い補修程度で住み続けられるレベルです。
標準仕様でこのような設備となっているため、ローコスト狙いで家を手に入れたいと人にとって、タマホームは魅力的だと思います。
もちろん、妥協することなくこだわりたいという人は、焦らず他のハウスメーカーの情報も集めて比較・検討すべきです。
タマホームで家を建てる場合、ベースが安いためか金銭的に何かを諦めたり我慢することはがないという話をよく聞きますが、標準品は良質で、他のハウスメーカーと比較してもじゅうぶん勝てる仕様だといえます。
例えば、外壁はニチハ製品を使用し、建具は永大産業、水回りはTOTOやタカラ・LIXILなどから選ぶことができ、低価格でこれだけ有名な企業から設備を選べるのはなかなかありません。
そうはいっても気を付けるべきはオプションで、あれこれ多くを付けると、ローコストで建てた意味がなくなるくらいの金額に膨れ上がるので注意してください。
タマホームのキャンペーン
タマホームでは、キャンペーンや見学会等のイベントを定期的に全国一斉に開催している時もありますので、情報を知りたければ探してみてください。
まとめ
近年のタマホームは、従来のローコスト住宅からの脱却をしつつありようですが、リーズナブルに家を建てることができる数少ないハウスメーカーです。
住宅としての品質も申し分なく、少しでも出費を抑えたいということであれば、候補に入れてみてはいかがでしょうか?
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