家づくりでもっとも頭を悩ませることは、予算と理想が混在した家との兼ね合いです。
このページでは、土地や業者探しの段階から将来的なランニングコストまでを考えた、家づくりにおける賢い費用のやりくり方法を紹介します。
家にかけられる予算は限られていますので、知恵と工夫を駆使して家を建てた人のアイデアを参考に、世界に一つのだけのマイホームを手に入れてください。
土地探しと業者選びの時期
初期段階のこの時期では、どのような家にしたいかを明確にしておくことが必要です。
そして、住宅ローンや返済計画についてもしっかり考えておくことで、あとになってから余計な費用がかかるのを避けることができます。
譲れること譲れないことを話し合う
どうしても実現したいもの、予算内でできるなら実現したいもの、あったら便利だと思うもの、なくてもいいものなど、外観や間取り、設備、素材への思いがあると思います。
それを家族でしっかりと話し合い、こだわりたいことから優先順位をつけておきます。
そのうえで依頼する業者に話せば、自分たちが思い描く住まいのイメージがスムーズに伝わるため、予算内でどんなやりくり方法があるのかを提案してもらうことができます。
家のサイズをあらかじめイメージする
大きな家を建てるとなると、施工費や材料費などの費用がかさむため、コンパクトに建てることが最大のコストカットにつながります。
図面ができてから面積を削ろうとするとバランスがおかしくなるため、自分たちに必要な坪数がどのくらいかをあらかじめ考えておきましょう。
4人家族であれば延床面積が30坪あればLDKと個室が3つ確保することができ、1階に和室を設けるのであれば35坪は欲しいところです。
そして、同じ坪数だとしても廊下を無くせばそれだけ部屋を広くすることができます。
相見積もりを取るなら総合的に比較
業者選びで迷ったとき、複数の業者から見積もりを取って比較することが効率のいい方法です。
しかし、詳細設計前のこの段階での費用はあくまで概算のため、見積もり価格や各業者の仕様を比較することは困難です。
そこで見るべきポイントは、大枠として予算内におさまっているか、伝えたイメージをどのくらいくみ取ってくれているかを見極めることです。
依頼する業者になる可能性があり、これから長いつき合いになるため、プランナーとの相性も重要なポイントになります。
駆け引きなく本音で話せそうな相手なら、その後のコスト面の相談もしやすくなるでしょう。
土地探しは人気エリアの周辺を探す
人気のある地域は、当たり前に地価が高い傾向にあります。
それを踏まえ、少しだけ範囲を広げるだけで、同じような環境や利便性のいい安い土地が見つかることがあります。
人気エリアから前後1駅ずらしたり、駅やスーパー、小学校などを中心に行き来できる範囲で円を描いてみるのもオススメです。
また、地価の高い土地は、その後の固定資産税も高くつくため注意が必要です。
家を建てると決めたら頭金を貯める
借り入れ金額をできるだけ抑えることで、総返済額に大きな違いが出てきます。
金利や返済年数にもよりますが、頭金を100万円増やして借り入れを減らせば、月々の返済は約3,000円の減額になります。
利息も余分に支払わずに済み、そのぶん欲しかった設備にお金をまわすことができるため、まずは頭金を貯め、借り入れ後も節約して繰り上げ返済の活用をしましょう。
金利の違いで大損するケースもある
例えば、35年返済で3,000万から3,500万円の借り入れする場合、金利が0.1%違えば総返済額に60万~80万円の差が出てきます。
結果的に損をしないよう、各銀行のローンの金利はしっかりと比較しましょう。
将来において低金利が続きそうであれば変動金利にし、3年~10年の固定金利が上がりそうなら長期固定金利が(現在は)お得かと思います。
初期に考えたい費用のやりくり方法
業者が決定したら、具体的なプランニングに入りますが、打ち合わせの初期は、外観や間取りについての話がメインになります。
ここは費用に大きな影響が出る重名な部分ですので、納得しながら慎重に進めてください。
外観をシンプルな箱形にする
同じ延床面積なら、シンプルな箱形の総2階建てにすれば、基礎と屋根の大きさを最大限に使え、工事の効率もよくなり建築費用を抑えることができます。
しかし、1階を広く確保したい場合には、それに合わせて2階も大きくすると施エ面積が増えてしまい、コストが高くついてしまいます。
また、平屋だと欲しい延床面積分の広い基礎と屋根が必要になり、総2階にすればどちらも2分の1で済むぶん安くなります。
屋根の形も単純にすればローコスト
屋根の形状は、片流れや切り妻などのシンプルなデザインほど費用が安く済みます。
屋根に小さな空間を設けるドーマーや、カーブのある屋根などは構造的にも手間がかかるため、材料費がアップしてしまいます。
また、勾配の強い屋根も、内部の施工や屋根自体の面積が増え、工事用の足場が必要になるぶんコスト高になってしまいます。
反面、単純な形の屋根だと雨もりなどのリスクが少ないため、将来的なメンテナンスコストを抑えることができます。
小さな窓を2つより大きな窓を1つに
窓は採光や通風、外観などを考えてプランニングしています。
そのため、コストダウンの目的というだけで減らすのは避けたいところですが、小さな窓をいくつも設けるよりも、大きな窓1つにまとめるほうが費用を抑えることができます。
例えば、人目につかない場所は、グレードを下げた安価な窓にするのも一つのアイデアで、費用がオーバーしたときには施工業者に相談してみるのもいい手です。
施主支給するならあらかじめ相談する
施主支給(自分で購入・調達すること)を受け入れてもらえる業者かどうか、またどの程度のものまでOKかは、初期段階で確認しておきましょう。
小物はいいけれど設備機器や内装材などはNGという場合もあるため注意が必要です。
また、欲しいものを伝え、依頼する業者経由で仕入れてもらったほうが安く済むこともあります。
コストで選ぶなら引き戸より開き戸に
引き戸は戸袋やレールの材料費、造作の手間賃などがかかるため割高となり、使用する建具にもよりますが、開き戸にくらべると2割~3割のコストアップになります。
LDKの一角に和室を設ける場合、サニタリーなどの普段は開放したまま使いたい場所だけ引き戸にし、その他の場所は開き戸にするのがオススメです。
クローゼットなどの扉は、家具の配置とも関係してくるため、どちらにするかはよく考える必要があります。
図面変更はコストアップになる
設計図面を何度も描き直してもらうと時間がかかり、不要に工期が増してコストアップになるケースがあります。
迷いや悩みがあれば、担当者に相談して一緒に考え、決定したことはなるべく覆すことのないようにしましょう。
特に施工後の変更は大幅なコスト増になるため注意してください。
本格的な和室より洋室風の畳コーナーに
子どもの昼寝場所や来客時の宿泊用として和室を希望する人が多いですが、本格的な和室にするには決まり事が多く、材料費や工事費も洋室と比べると3割ほどアップします。
壁や天井を洋室仕上げにした和室であれば割安で設けることができ、LDKの一角に置き畳を敷いて畳コーナーにする方法であれば用途が広がります。
2階のトイレと洗面台について
2階にも水まわりを作るとなると、配管や造作などの工事費や設備などの材料費が倍になります。
掃除の手間やメンテナンス費用等も考慮し、本当に2つも必要かを充分に検討してみてください。
もし作るなら1階と2階で同じ位置に揃え、配管工事の手間を減らしてコストダウンを図りましょう。
構造や断熱に関わる部分はケチらない
各業者は、構造・気密・断熱などの性能について、自社の仕様に合わせて総合的に考えてプランを作成しているため、基本的な部分はいじらないほうが無難です。
断熱に関しては、地域の気候に合っていればそのままにし、温暖な地域でのトリプルサッシや北欧仕様の断熱材など、過剰対策となっている場合は採用せず、費用を抑えるのもいいでしょう。
業者が渋るプランはコストアップの可能性あり
大きな開口部をとり、1階全体を柱のない広いワンルームにしたいなどの希望は、業者によっては実現してくれるかもしれません。
そのために構造部分に補強を施すなど、見えない部分にコストがかかることもあるため、希望のプランに対して業者側が難色を示すときは耳を傾け、費用や工期がどう変わるかを確認してください。
打ち合わせ後期までに考える費用のやりくり
打ち合わせ後期に入ると、具体的な設備や内装などを決めていきます。
たとえ1つあたりの節約金額が小さくても、積み重なれば大きな金額差になるため、よく精査したうえで、少し手間はかかりますがご自身で対応しましょう。
壁塗りや床の塗装は自分でやる
壁や床の塗装を自分たちでやれば人件費の節約になるうえ、またとない家づくりの思い出にもなります。
しかし、塗装前のヤスリがけや養生などに手間がかかり道具代もかかるため、ある程度まとまった面積を施工しないとコストダウンにならない場合もあります。
また、DIYに不慣れですと時間がかかってしまい、工期が延びる原因になるため注意が必要です。
設備機器は適切なグレードのものを選ぶ
高機能の上位機種は魅力的ですが、高価でオーバースペックのものがほとんどです。
例えば、トイレのタンクレスで自動洗浄機能付き便器は、タンクありタイプの1.5倍~2倍の価格になり、別個に手洗い器も必要になるため費用もかさみます。
メーカーや機種にこだわりがないなら、業者の仕入れルートがあるため、安く仕入れられるものを聞き、その中からセレクトするのが賢いやり方です。
無垢材の床も種類によって安く手に入る
無垢の床材ではパインは安く、オークやメープルは比較的高価になります。
床は部屋全体のイメージを左右する大きな要素となるため、慎重に決めてください。
同じ木種でも幅の狭いものや長さの短いもの、節などのあるものは安く手に入るため、こだわりがなければコストダウンの要素になります。
ご自身で安いものが見つけられるならそれもひとつの手ですが、施工面積に対して多くの仕入れないと足りなくなるので、必要な量は業者確認をしたほうがいいです。
収納は扉をつけずカーテンで代用
廊下の収納部やウォークインクローゼットの入り口、洗面台下、キッチン下などは、カーテンで目隠しすることで扉代を減らせます。
また、子ども部屋や洗面コーナーなどの入り口も枠だけ付けてもらい、本当に必要になるまではオープンにしておくのもいいアイデアです。
いずれ必要になるタイミングがきますので、その時に好みのドアを取り付ければいいだけです。
個室はペイント壁を選ぶ
少し殺風景となりますが、ペイント壁にすれば、材料費と施工費とも漆喰の塗り壁の約2分の1に抑えることができます。
メリットは簡単に塗り替えができるので、子ども部屋や寝室などに施し、落書きもできるため、遊び心をプラスしたい部屋にオススメです。
石こうボードにパテを塗った塗装下地に直接塗るため壁紙は不要で、また、最近の水性塗料は色数が豊富で、あなた好みの色が見つかると思います。
ちなみにコスト的に一番安く済むのは壁紙ですが、おしゃれな輸入壁紙にした場合は、ペイントより高くつくことがあります。
壁紙や塗料は1種類に絞る
個室それぞれに壁、床、扉の色、壁紙のデザインに変化をつけることは魅力的ですが、たくさんの種類の材料を用意しなければなりませんのでコスト増となります。
統一できるところは、なるべく同じもので揃えることでコスト安となり、住まい全体の雰囲気をまとめるのにも効果的になります。
そうはいっても、単調すぎるのもつまらないので、シンプルなクロスに、所々にアクセントクロスを足すといったやり方で変化をつけるのも面白いと思います。
カーテンは手作りすれば費用が激減
好みに合うカーテンを探すのは時間もかかりなかなか決まらないため、いっそのこと手作りにしてみるのもひとつの手です。
好きな布を直線縫いするだけでもいいし、小さな窓ならキッチンクロスやストールなどでもカーテンの代わりに使えます。
カーテンレールはつっぱり棒で代用可能で、大きな窓だけオーダーすれば、全てオーダーする場合の3分の1程度の費用で済みます。
外構工事もDIYに挑戦する
DIYするなら、比較的簡単にしやすいのが外構です。
板塀作りや塗装、アプローチのレンガ敷きなどを自分たちでやれば、大きくコストダウンすることができます。
しかし、自分で作ったものならメンテナンスが楽ですが、耐久性や安全性を考えれば、塀の基礎や主柱、アプローチの下地などはプロに頼んだほうが安心です。
細かいパーツは自分で手に入れる
スイッチカバーやフック、取っ手、水栓金具といったパーツ類は選択肢が無数にあるため、業者にイメージを伝えても希望に合ったものを探してもらえるとは限りません。
施主支給が可能なら、安くてイメージに合うものを自分で探すのがいちばんの早道です。
しかし、似たようなものでも価格の幅が大きいため、ホームセンターやアウトレットショップを活用したり、古道具屋さんで掘り出し物を探してみるのもいいでしょう。
外壁はメンテナンスまで考える
立地条件によって差がありますが、外壁が塗り壁や塗装壁の場合、汚れたり色あせたりする目安が約10年~20年でメンテナンスが必要になります。
光触媒入りの塗料を使ったり、塗り壁に光触媒コーティングを施したりすれば費用はかさみますが、メンテナンスが不要のため長い目で見ればお得になります。
塗り壁風のサイディングを使って外壁はシンプルにし、内装にこだわるのもいいでしょう。
ローコストで注文住宅を建てる方法
理想のマイホームを建てたいけどあまりお金をかけれない、少しでもローコストで家を建てたいと思う人が多いでしょう。
確かに家づくりにはたくさんお金がかかりますが、コストを抑えることができる方法があります。
それは、外観や床面積のプランニングだけでなく、収納やフローリング、窓(サッシ)などといった素材選定のプランニング次第で大幅にコストダウンが可能です。
外壁と外構について
外観を良くするために、素材感のいい外壁や木枠の窓は価格が高くなる傾向にあります。
とくに外壁は面積が大きいため、素材次第では費用に大きな差が出てくるため、例えば、人目のつかない部分には安めの外壁材や窓はアルミサッシを使うなどでコストを抑えることができます。
よほどこだわりがなければ、左右に隣家がある密集地や通りから見える外壁面のみ対策すれば問題ありません。
また、最初から外構を決めるのではなく、あとからゆっくり考えてつくれば、初動の経費をローコストにすることができます。
例えば、デッキなどを作ることを想定してスペースを空けておくなど、実際に生活をしていく上で気が付くこともあるでしょう。
庭についても植木だけを業者に依頼し、他の部分の草花は自分たちだけで植えたりすればコストを抑えることができます。
家の形を単純にし部屋数を減らす
家の形(デザイン)を凝ったものにすると余計に材料費がかかるケースが多く、通常価格よりも上がってしまいます。
材料となる木材を無駄なく使える理想の形は長方形型の家かL字型の家です。
また、部屋の数を減らすと壁の数が減るため、材料費が削減できるため価格を下げることができますが、どれくらいまでなら壁を必要としないかを依頼する住宅会社と話し合い相談してください。
不必要な追加オプションは付けない
当たり前のことですが、追加オプションを付ければそれだけ価格は高くなります。
しかし、追加オプションなしでどこまでできるかは各住宅会社で異なるため、設備の標準仕様をしっかり確認しておくことが必要です。
少しでも出費を抑えたいのであれば、本当に必要なものだけを厳選することが重要です。
キャンペーンのタイミングを狙う
各住宅メーカーは3月と9月が決算時期となります。
決算セールと称し、家電製品や車なども値引き幅が大きくなりますが、住宅業界も同様にこの時期に住宅を契約すると、あと一押しの値引きが大きくなることが多いといわれています。
また、住宅会社によっては新春キャンペーンを行っていることもありますが、通常価格でありながらあたかも安いように見せかけている場合もあるため、衝動的に買うことは控えましょう。
個別収納より集中収納にする
部屋ごとにクローゼットといった収納スペースを作るよりも、ウォークインクローゼットのような多くのものを収納できるスペースを一か所に作った方が、トータル費用で比較するとローコストになります。
部屋ごとに作ってしまうと、構造や扉の枚数も多くなるため高くなる反面、ウォークインクローゼットであれば扉の枚数も少なく、内部を棚やパイプハンガーの作りにすれば材料費もかかりません。
外からは見えないため、内部構造を複雑にする必要がないということがコスト削減につながります。
フローリングはUNI材を使用する
天然木本来の風合いを持ち、室内の湿度を調整する働きもある無垢材ですが、無垢材には種類があります。
その種類の中でも1枚物は価格が高いため、費用を抑えるのであればUNIタイプの木材を選ぶことをオススメします。
UNIとは、短いサイズの無垢材を182㎝の長さに縦方向に繋いだもので、1枚物に比べると3割ほど安いようです。
ちなみに、無垢材には節がり、節が多い木材は人気がなく敬遠されますので安上がりで狙い目です。
しかし、見た目が気になることと、節が抜け落ちることもあるために穴があくこともあるようです。
それを考えると頻繁に行き来する場所には不向きですが、例えば、人目のつかない場所に使用することで出費を少しでも減らすことが可能です。
石は加工した既製品を使用する
壁や床には高級感や重量感のある天然石を使用したいところですが、大きな岩盤を建築用としてカットしたものは非常に高級品のため高価です。
大判サイズともなると1枚で数万円もするため、全ての箇所に使用するとなると途方もない金額になってしまいます。
コストを抑えるのであれば、30㎝から40㎝のタイル状に加工した既製品を使用しましょう。
建具やサッシも既製品を使用する
ドアやサッシなどをオーダーメードで作ると、既製品よりも数倍の費用がかかります。
建具メーカーの既製品であれば安定した品質で素材のバリエーションもあり、価格も安めなのでオススメです。
そうはいっても、内装との色のバランスやオリジナリティを出したいということであれば、シンプルな色のものを購入して自分で手を加えましょう。
家づくりを自分たちも参加することになるので、愛着もわくのではないでしょうか。
「オリジナル サッシ 例」などで検索してみると、いろいろなパターンが出てくるので、それらを参考に既製品のサッシでも印象的な窓周りができます。
窓は大きく数を少なくする
サイズの小さい小窓を複数作るより、まとめて幅と高さのある大きいサイズの窓を一つにした方が出費を抑えることができます。
小さな窓にも金具が必要になり施工費もかかるため、二つよりも一つにまとめた方が効率が良く、大きな窓は部屋を広く見せることができ、光の入る量も多いため開放感が生まれます。
また、窓ではないですが、シャッター雨戸を一か所削るだけでも5万円程度のコスト削減になります。
もちろん、家の立地や間取りによりますが、一階に雨戸を付けると防犯面でも有効のため、全面に取り付ける家庭もありますが、その分のコストもさることながら、日ごろの開け閉めの手間もかかります。
例えば、必要最小限にとどめるのであれば、寝室の窓や一階部分の掃き出し窓だけでも十分かと思います。
キッチンはステンレスが安い
キッチンのワークトップは主にタイルや人工の大理石、ステンレスなどが使用されますが、その中でコストの安い素材はステンレスになります。
ステンレスはシンプルで悪くありませんが、色のイメージが先行してか冷たい印象があるため、人気があまりありません。
しかし、他の素材に比べ熱や傷に強く、汚れも付きにくいといったメリットがあるので、選択肢として入れてもいいかもしれません。
大型家電は量販店で購入
施工業者を通して購入し設置してもらうよりも、量販店で購入して設置してもらう方が安くなる商品があります。
例えば、コストダウンができる商品としてはエアコンが一番大きいです。
部屋数が多ければいずれば、いずれその分の台数を用意することになるからです。
もし、量販店で購入することを事前に考えているなら、間取り設計の段階でどこに設置するかを決めておき、電源と配管用スリープを作っておきましょう。
家電は型落ちが狙い目
ほとんどの家電製品には寿命があり長くもっても15年ほどですが、この期間に商品が何度もモデルチェンジを繰り返します。
最新モデルの商品は価格が高くコストアップの要因となりますので、商品サイクルが早く、年式が古い商品(機能に大差はないため)の方が価格の値引き率も高くお手頃です。
特に複数台設置するエアコンの場合、全てを最新型にする必要はありません。
例えば、家族が多く利用する空間には、最新のものを設置した方が経済的になるかもしれませんが、あまり使用しない寝室などは型落ちを購入したり、12畳の部屋に8畳用のものを付けても十分です。
注文住宅や新築の建て売り住宅の場合、オーダーで床暖房を設置するケースが多いのですが、1年を通して半年も使用しないかと思います。
費用的に数百万円もする場合があるため、コストを抑えたいということであれば、ホットカーペットも良いと思います。
ローコスト住宅にするためのアイデアをいくつか紹介しましたが、工夫次第ではまだまだコストダウンすることが可能です。
複数の住宅会社を比較・検討、見積りを取る
ここまで住宅を安くする方法に触れてきましたが、一番大切なことは少しでも多くの住宅会社を比較しながら検討することです。
一生に一度の高い買い物ですし、憧れのマイホームであれば誰しも譲れないポイントがあるでしょう。
注文住宅の場合であれば別ですが、もし、ひとつの住宅会社だけを候補にした場合、自分が思い描く家にならない可能性があります。
それは、住宅会社は決まった間取りやデザインを商品として売っているからです。
ある程度の変更は可能ですが、どの住宅メーカーにも得意不得意な点が存在し、それを担う下請け業者や工務店なども同様です。
複数の住宅会社を比較してみることが、ローコスト住宅を建てることの条件に近づきます。
家を建てるということは、しっかりと時間をかけて多くの住宅会社を比較・検討することが重要です。
ローコスト住宅を建てるには工務店がいい?
大手のハウスメーカーに依頼するのか、それとも工務店に依頼するのかは悩みどころだと思います。
その場合、家のプランを見直して削れるところを探すよりは、技術が高く価格も比較的安い工務店であれば、建材代や機器設備などのランクを落とすよりも安く済む可能性があります。
工務店も生き残りをかけ、コストを抑えるためのノウハウを磨いていますので、良い工務店を見つけることが、ローコスト住宅を建てることにつながってきます。
そのような工務店を探すには、実際に建てたことのある人からの情報を得ることが一番ですが、ネットでの口コミが見つからない場合もあります。
そのため、判断するべきポイントは、ホームページの作りがちゃんとしているか、ブログなどで経営者や従業員の働きぶりや人柄をチェックします。
従業員は多くなくてもかまいませんが、例えば、30代から40代の少数精鋭の従業員がいる工務店の場合、日進月歩する住宅の新しい技術を取り入れているケースが多く、トラブルに対しても柔軟に対応してくれます。
また、家づくりを一級建築士などの建築家に依頼する場合、工務店選びはその建築家に任せてもいいかもしれません。
理由としていは、建築家と工務店には相性があるからです。
依頼する建築家と初めて仕事をする工務店か、それとも、何度も一緒に仕事をしたことのある建築家と工務店であれば、理由は明白かと思います。
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