家づくり成功の秘訣と失敗しない4つのポイント

家の購入で失敗しない4つのポイントとは

家の購入で失敗しないためには、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

家を買うということは、一生に一度の高額な買い物をするということです。

どのような家にしたいのか、どの住宅会社に頼めばいいのか、そして、住宅ローンや土地に至るまで、様々な知識を持つことが、家の購入で失敗しないための条件になります。

このページでは、家の購入で失敗しないための気をつけるべき4つの項目と情報収集の仕方についてまとめてみました。

家を建てる費用と住宅ローンについて

数千万円もする家の購入費用を一括支払いできる人はごく一握りです。

家を購入する際には住宅ローンを組んでお金を借りることが一般的ですが、そもそも返済できる状況なのか、収入面と照らし合わせて考えてみてください。

また、事前に住宅購入の際のトータル予算を決めておき、幾らくらいまでなら返済できるのか、生活に影響がでない程度にローン返済ができるかなど、収支バランスを考え、具体的な金額を算出しておくことが重要です。

大よその金額の目安が決まった段階で、住宅ローンを扱っている金融機関(ネット銀行等)の無料シミュレーターで試算してみてください。

家を建てる土地探し

土地探しをするためには一般的に次の方法があります。

  • 不動産の折り込みチラシを見る
  • 住む予定エリアの不動産会社に問い合わせする
  • 不動産ポータルサイト等を利用する
  • 住む予定エリアに実際に行き、売り情報の貼り紙などを探してみる
  • 依頼するハウスメーカーや工務店に、土地探しを依頼する

通常であれば2番目のケース多いですが、まず情報収集をしたいということであれば、ネットで不動産ポータルサイトなどに問合せをしてみるもの効率がいいと思います。

とくに物件情報ともなると、HPでは開示していない未公開案件が多いため、条件を伝えれば、ピッタリの物件を紹介してくれるかもしれません。

次に、土地そのものについての知識を深めることが重要になります。

なぜかというと、気に入った土地があったからといって、その土地に理想の家を建てることができないケースがあるからです。

都市計画図を確かめる

土地は国が管理調整していて、その土地には法律で定められた「都市計画法」というものがあります。

まずは役所に出向き「都市計画図」で対象となる土地を確かめてください。

「都市計画図」は、区画毎に色づけがされていて、色が塗ってあるところが、都市として開発・整備を進めていく「市街化区域」になり、色が塗っていないところは、「市街化調整区域」といって、家を建てられないエリアとなります。

検討している土地、もしくは周辺が「市街化区域」に該当しているかを確認しましょう。

建ぺい率と容積率を把握する

地域によって建てられる家の最大の大きさが決められているため、土地を購入する前に、どれだけの規模の家が建てられるか、建ぺい率と容積率を確かめることが必要です。

事前に不動産会社に確かめることをお勧めします。

建築法が定める制限を把握する

家を建てる場合、建築基準法で様々な制限がかけられています。

例えば、北側に十分な日光が得られるように家の高さを制限したり、道路の幅や距離によっても高さを制限されています。

また、民法によって、隣の土地との境界線から建物をどれだけ離さなくてはならないかも決められています。

購入する土地によって変わりますので、土地を買う際には不動産業者から十分な説明(書面)をもらうことが大切です。

地盤の固さを確かめる

ハウスメーカー・工務店とも、住宅設計の技術がどんどん進んでいます。

しかし、どんなに強固な構造の家を強くつくっても、それを支える地盤が弱ければ意味がありません。

日本は地震が多い国です。地盤と強固な建物がセットになって、初めて安心して住むことができます。

家を建てる業者選び

あなたの建てたい家はどのような家でしょうか。

それによって、最適な業者(工務店やハウスメーカー)が変わってきます。

「どこにお願いすればいいかわからない、面倒だからどこか一社だけでいい」と考える方もいますが、一生に一度の高い買い物です。

高いだけに良い家を、そして、少しでも安く理想の家を建てるのであれば、複数の業者を比較することをお勧めします。

理由は、一社だけの場合は値引き交渉がしにくくなります。他社の見積書があるだけで(見せる必要はありません)「他社も検討していますよ」と営業担当に認識させることができますので、値引き交渉もスムーズになるでしょう。

そのため、たとえ本命の業者を決めていても交渉しやすくなるよう、事前に比較検討できるような資料を取り寄せておくことが重要です。

ちなみに、住宅金融支援機構が一般消費者向けに行った「住宅業者選び」のポイントのアンケート(2018年度)では、「建物の性能」「住宅の立地」「デザイン」が上位の回答を占め、トップ回答の「建物の性能」で重要視するポイントのアンケートでは、「高耐久性」「耐震性」「省エネルギー性」のという回答結果でした。

異常気象によって急変する日本の環境と地震大国ということもあり、これは納得のいく回答ですね。

また、少し興味深いアンケートで、住宅取得の際、「仮に親世帯と同居・隣居・近居をする場合」のアンケートでは、徒歩10分以内が約22%、同居が約19%と、意外にも近くに親がいた方がいいという結果でした。

あくまで参考としてですが、ご自身がどのような性能を重視した家を建てたいのか、どこに建てるのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか?

失敗しないハウスメーカーの選び方

では、「さあ、家を建てようっ!」と決めたとしても、どの住宅会社に依頼すればいいのでしょうか?

業者を選ぶといっても、ハウスメーカーと工務店がありますが、圧倒的なシェアを占めるハウスメーカーについて焦点をあてたいと思います。

家の購入ともなると人生初の試みでしょうし、右も左もわからない状態でやみ雲にハウスメーカーを選んでも、失敗するのが目に見えています。

では、住宅を購入した人たちは、いったい何を基準に選んでいるのでしょうか。

各家庭それぞれ理由があり、ハウスメーカーの知名度や着工実績、工法、外観、住宅性能、価格や担当営業マンの対応が良かったなどで決めた人たちもいるでしょう。

周りに家を建てたという知り合いがいれば、じっくり話しを聞いてみるのもいいですね。

ハウスメーカーの選定基準

それでも、自分たちは何を基準にしていいか漠然としていれば、調査結果を参考にしてみてはどうでしょうか?

国土交通省では住宅における市場動向調査を毎年行っていますので、購入理由の詳細が知りたければ検索してみてください。

結果だけ要約しますと、信頼性とデザイン、次いで、ハウスメーカーの特長でもある建物性能という結果が多いようです。

そうはいっても、ハウスメーカーがたくさん存在しますので、自分たちにピッタリの会社を見つけるためにも情報収集は欠かせません。

実際の購入者の意見というのは選定の判断材料になりますので、ハウスメーカーの一覧をつくり、各社の口コミや評判をネットで調べるのがいいと思います。

同時に複数のハウスメーカーからカタロなど資料請求すれば、気に入った商品が見つかるかもしれません。

家を購入する前に候補地の周辺事情を把握

家を建てるにしても、建て売りの家を購入するにしても、予定地を決める前に自分たちの住みたいエリアの周辺確認をすることは重要です。

買い物をする施設はあるのか、最寄り駅から物件までの距離はどれくらいなのか、夜の道は安全なのか等、まずは、自分たちのライフスタイルに合うエリアなのかを確認してみてください。

最寄り駅周辺のチェック-電車編

朝と夜、平日か休日かによって街の雰囲気はガラッと変わります。

予定地となる駅周辺の利便性を確認するためには、とくに毎日といっていいほど利用する電車に乗って、実際に体験してみてもいいかもしれません。

例えば、通勤や子供の通学のことを考え、朝の通勤ラッシュや帰宅ラッシュを体験することで、会社までの所要時間や混雑具合など、通常の平日時の時間帯とは異なるため、通勤・通学事情を把握することができると思います。

最寄駅周辺のチェック-商業施設編

ほぼ毎日利用する交通面の確認も重要ですが、もう一つ、生活していく上で必要な商業施設が駅周辺にあるかを確認しましょう。

もちろん、家族構成や生活スタイルによって必要とする施設は異なりますが、買い物や外食する店がどこに、どんなジャンルがあるかを把握しておくことも必要です。

予定地の自宅周辺にはスーパーやコンビニなどがあるかもしれませんが、銀行やドラッグストアといった施設がないケースが多いため、少なくとも駅周辺にそういった施設がないと困ります。

毎日利用する駅周辺の商業施設が充実しているか否かで、その後の生活や住み心地も変わってきます。

しかし、施設が充実しているからといって、必ずしもいいとは限りません。

例えば、予定地の周辺に再開発の予定がある場合、静かな場所を選んだにも関わらす、状況が変わってきます。

どのような建物ができるのか、規模はどれくらいなのかを事前に把握しておきましょう。

最寄駅周辺のチェック-バス&駐輪場編

予定地が駅から近ければ、それだけ物件の相場も高くなり、家を建てる予算的な都合によって駅まで遠くなることもあります。

そのため、徒歩ではなくバスを利用したり自転車を利用している人もいるでしょう。

もしバスを利用するのであればバスの本数や終バスの時刻、混雑具合や乗車時間も確認しましょう。

徒歩では少し遠く、わざわざ混むバスに乗るのが嫌な人であれば、自転車を利用するかと思います。

駐輪場がどこにあるのか、空き状況や月極めなのか、一時利用なのかも確認しておきましょう。

最寄駅から予定地周辺までをチェック

もしまだ小さな子どもがいるのであれば、周辺の安全面をチェックしてみましょう。

とくに信号のない横断歩道や踏切、歩道にはガードレールが設置されているか、見通しの悪い十字路などはないか、子どもにとって注意しておくべき場所を確認しておきましょう。

実際に予定地から駅まで、周辺の公園や通う小学校までなど、見るべきポイントはたくさんあります。

また、これから子供が生まれる予定の人や、目下子育て中ということであれば、公園や室内で遊ぶことができる児童館、小児科病院などが近いかは一番重要です。

その他、保育園や幼稚園があるのか、小学生・中学生ともなれば通学路の安全面も確認しておきましょう。

家づくりの情報収集の方法とは

家を建てると決めたら情報収集から始めますが、方法としては新聞の折り込みチラシなどで金額の相場観を把握します。

しかし、現在では新聞をとっていない家庭も多いかと思いますので、近くの不動産会社の店頭ディスプレイや置きチラシを参考にするのもいいでしょう。

もっとも効率がいい方法としては、インターネットでの情報収集で、各ハウスメーカーや工務店の情報を自宅にいながら手にすることができます。

土地の坪単価や新築の建て売り住宅など、家に関わる相場の金額感を把握することができるためもっともお勧めです。

もし現在のお住いの周辺で家を建てるということであれば、地物の工務店や不動産会社に足を運んで直接話を聞いてみることはもちろん、ご自身の足で意識して土地を探してみると、意外に買い手の募集看板をよく見かけます。

条件の良い土地(物件)でればすぐに買い手が見つかってしまうため、気になる土地があればすぐに連絡してみてください。

住宅展示場での注意すべきポイント

情報収集の方法としては住宅展示場に行く方法もありますが、気を付けなければいけないことが二つあります。

一点目は、展示場に仮設されているモデルハウスは、ほぼ全てが各住宅会社のフル装備仕様となっているということです。

そのような豪華な作りの住宅を実際に見てしまうと、それが当たり前という感覚に陥ってしまいがちになり、自分たちもこれと同じ仕様にしたいと思ってしまいます。

結果、様々なオプションを付けていくと総額が跳ね上がってしまい、展示場仕様での価格を聞いてビックリ、高すぎて手が届かず家を買うことを諦めてしまう方もいます。

二点目は、案内をしてくれる営業マンについてです。

住宅を売ることに対してはプロのため、知識のない初心者に対してはあの手この手と懐に入ってくることがあるため警戒が必要です。

もちろん、各ハウスメーカーが共同で行っている展示場の場合、ライバル会社に見込み客を奪われまいとする熱意の現れでしょう。

それに飲み込まれないように、毅然とした振る舞いや事前に知識を持ってうえで訪れたほうがいいと思います。

営業マンをチェックする

安心で信頼あるハウスメーカーを選ぶには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

それは、会社の顔でもある営業マンを見ることです。

家づくりを依頼する側にとって理想のハウスメーカーとは、願望や希望、欠陥住宅にならないかなどの不安を感じ取ってくれて、適切なアドバイスをくれるかどうかです。

それは、自社製品のデメリット部分もしっかり説明があり、依頼する側が納得いくまで説明してくれるしてくれる営業マンかどうかも含まれます。

施主側は、所詮素人に過ぎませんので、プロフェッショナルな立場から、様々なアドバイスをしてくれることが望ましいです。

いい営業マンに出会えるかが成功する家づくりのポイントでもありますが、契約のみを意識しすぎる営業には特に注意が必要で、その見分け方をいくつがご紹介します。

お客の本音を引き出してくれるか

まだ家の購入を決めたばかりの場合、どのような家を建てたいか、具体的なイメージができている方は少ないと思います。

家族構成はどうなのか、今の生活スタイルと今後はどのようなか、間取りや家のタイプはどうなのか等、漠然としたいくつもの話の中からの考えを一つひとつ整理し、まとめ・提案してくれるような営業マンは信用するに値します。

資金計画を親身になって考えてくれるか

家を購入するには住宅ローンが関わっていますので、適切なアドバイスをしてくれるかがいい営業マンとしての見極めポイントになります。

年収によって借りられる限度額が人によって違い、また、借りていい金額も異なってきますので、この二つの違いを説明できる人は当たりです。

また、高額ローンを勧めてくるだけでなく、あまりにも安いと思わせるような金額を提示して来た場合も注意が必要です。

住宅費用には様々な内訳がありますので、すべてを含めた総額を提示する人はいい営業マンです。

自分の会社の長所と短所をはっきり言えるか

どの住宅会社も性能や工法が同じと思われる方がいますが、そうではありません。

住宅会社それぞれに特徴がありますし、何よりも自社の長所や短所も必ずあります。

自社製品の工法や設備など長所だけを羅列し、他社との公平な比較をすることもなく、メリットとデメリットをわかりやすく説明しない営業マンは良くありません。

住宅知識を持ち合わせているか

家を建てると考え始めた時にはいろいろな希望がたくさん生まれてきます。

リビングはこうしたい、収納スペースはたくさん欲しい、お風呂は広くしたいなど、完全フルオーダーの注文住宅でなければ難しのが現状です。

そのようなことを営業マンに相談した時の対応を見れば大よそ察しがつくと思いますが、持ち帰って検討するということもせず、すぐに無理と答えるようであればよくありません。

確かに営業は住宅設計のプロではありませんが、商品を知ってなければ売ることもできません。

その点、長年勤めているベテランの営業マンであれば、経験値から的確なアドバイスをくれるでしょう。

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