失敗したくない人のオススメの間取りとは

間取り作成の考え方!暮らしを豊かにするオススメ間取りとは

建売りではなく、注文住宅のようなオーダータイプの家づくりで重要なことは間取り作成です。

安易な考えで部屋数や各部屋の広さなどを決めるのではなく、今までの自分たちの生活動線を踏まえ、マイホームでの新しい生活をイメージしてから作成しましょう。

そして、生活を豊かに、少しでも便利にするための間取りを取り入れてみてはいかがでしょうか?

このページでは、そのようなオススメの間取りや考え方をご紹介します。

住み良い間取り

家を建てる場合、はじめに「LDK」ありきの間取りの発想はやめましょう。

家族みんなの生活をどうしたいのか、生活する上で何を大切にするかをはっきりすることが、住みよい間取りづくりのスタートラインとなります。

例えば、家族の安らぎや温もりをテーマにすると、お互いの気持ちを思いやる間取りのイメージができます。

ここでいう間取りとは単に部屋のことではなく、どのように家族みんなで暮らしたいかを考える間取りのことです。

間取りという言葉にとらわれず「みんなと食べる場所」「心地よく寝る場所」などを考えていくことが、理想の間取りを構成することができます。

これまでのLDKいう発想は、部屋の役割や広さが優先して境界を作ってしまうので、一度先入観の発想から外したたほうが、家族にとってよい間取りに近づけることでできます。

失敗するケースで多いのが、使いもしない部屋を無意味に作ってしまうことです。

例えば、客間や予備室などは、一年でどのくらいの頻度で使われるのでしょうか?

このような「あった方がいいかも」という、何となく作ってしまう部屋の発想はやめて、もっと家を自由に「使いこなす」ことが住みよい間取りにするためにも必要な考え方です。

家を建てるときの間取りとは、単に広さや部屋数で決めるのではなく、家族のみんなに合わせて作ることが大切です。

生活を楽しくする間取り

生活をより楽しく、充実したものとするには、空間軸と時間軸について触れたいと思います。

空間軸とは、人間には見たり、触れたり、聞いたり、匂いといった五感があり、その影響する範囲内で認識できることを指します。

誰もが同じ感覚や感性を持っているわけではありませんが、家族だからこそ分かり合える、楽しめる共有空間を持つことができます。

そこでは、家族みんなの共通点があり、家族みんなで好きなものや嫌いなものを共有でき、生活をさらに面白くしてくれます。

時間軸とは、移動や成長、変化するものでとらえられることができます。

例えば、料理ができていく過程で匂いや調理で変化する音に食欲が出てくるし、子供たちが遊ぶ姿はほほ笑みがわきます。

テラスではバーベキューやお月見、花見などを楽しむなど、パーティが場を盛り上げ、庭に実のなる木を植えると、花から実が熟すまでの成長と収穫を楽しむなどで家族は一体化します。

間取りという空間軸だけではなく、時間軸にも共有体験をもつことで、生活をより楽しむことができます。

趣味を活かした間取り

趣味は人間性を高めてくれる大切な行動です。

夢中になることで、日ごろのストレス発散や、ものを作りあげることによる達成感は、自分でできるという自信を身に付け、人に負けない力の根源となります。

とくに子どもは本来発明の天才であり発想力がとても優れていて、趣味を持つことで自分の能力をさらにアップさせることになります。

子供の創造力がつが付くように仕向け、子ども部屋に趣味を生かせるような仕掛けや飾り棚などを用意しておくことで、子ども部屋は趣味を「楽しむ」「見せる」「使わせる」場になります。

子供の素直な発想力と行動は、大人では気づかないことがたくさんあり、すくすくと成長するわが子を見守ることは親にとって感動的なものです。

また、大人の趣味は子供にとって尊敬と模倣の学習にもなるで、せっかく家を建てるのであれば、家族で趣味を生かす間取りを考えた場所を作るべきだと考えます。

吹抜けのある間取り

吹き抜けのある家は、予算的に余裕があるからこそできる贅沢な空間です。

天井が高いと部屋が広く感じることができ、特に吹抜けの場合であれば差し込む光が幻想的な空間となります。

光が束になって降り注いでくる素晴らしい光景は不思議な感覚を受け、上からの光は周囲を明るくする力を持っており、その下部はより気持ちのいい場を作ってくれます。

また吹抜けは上下の連続性を生み出し、熱や光、声を伝える他に、家族の気配まで伝えるため、一種のコミュニケーション装置ともいえます。

吹抜けを設ける場所は、玄関ホール、リビング・ダイニング、階段室などさまざまなところに設けることができ、人の高さの約3倍もあるダイナミックな空間で開放感を味わえます。

吹抜けは家の印象を決める大きな要素ですが、家の構造強度との兼ね合いもあるため、間取り設計の段階で、どの場所にするかを住宅会社と相談してみてください。

光と風を取り込む間取り

光を家の中に取り込む場合、高い場所から取り入れることでより効果がでてきます。

その方法としては、窓は天井の部分に近いところに設置することで、室内の壁で光が拡散し明るさが倍増します。

また、床に近い窓は座った位置からの眺めもうまれるため、低い位置から外部の景色も楽しむことができます。

風を室内に呼び込むにためには、低い位置の開口部から高い位置の開口部に空気の流れをつくると効果的になります。

床面から吹き上げる涼風は心地よいものがあるため、風の出入り口を考えた間取りにし、有効的に作りましょう。

デザイン的にも大きな窓を開口部にすることで外壁を美しく見せることができ、室内的にも絵や飾り物が配置しやすく、インテリア要素も高めてくれるでしょう。

プライバシーを考えた間取り

昔と今のプライバシー観点は全く異なり、現在では、いかに家族であっても何かとプライバシーという言葉が目立っています。

これを踏まえると、家族同士の中において、プライバシーとは何かをよく考えてみる必要がありますが、本来、家族間であればあまり考えなくてもいいと思っています。

ライフサイクルにも大きく関わってきますが、子供の成長の中で大人の仲間入りする時、大人たちの行動や言動に少なからず秘密めいたものを感じたことはあるかと思います。

だからといってプライバシーを重んじることばかりを考えた間取りは閉鎖的になりがちです。

例えば、子供たちにそれぞれ1つの部屋を与えてしまう場合、反対に多くの秘密を持ちすぎて、必要以上に家族内でプライバシー感覚が生まれてきます。

もちろんこの考えには賛否があり、家族のプライバシーの捉え方は他人の考えと違うことが多いので、家を建てるのであればよく話し合って間取りを決めましょう。

庭を活用した間取り

庭の空間をうまく活用している家庭はどれくらいあるのでしょうか。

かつての庭は造園として見るためだけに作られてきましたが、今の時代、その考えを払拭し、もっと有効活用するべきです。

今後は絆の時代として、家族や友人たちとのパーティや有機野菜をつくる家庭菜園などがますます進行しそうです。

庭を生活空間として活かすには、例えばリビングやダイニングと同じ高さでウッドデッキを作るなど、室内からの開放感は、実際の広さや視線の広がりにおいてかなりのものになります。

つまり、室内と外部とを一体化することです。

また、庭は近隣に隠さないこと、家族みんなが使う庭にすることが大切です。

プライバシーを重視している現代では考えもしないことだと思いますが、あえて隠さない庭は一種の公共スペースとして考え、樹木の成長やガーデニングは近隣に影響をあたえる空間となり、コミュニケーションをはかることもできます。

そして、果樹やハーブなどを植えて見る庭から収穫の庭にすることで、生活をしていく上で庭との関係がもっと深いものになっていきます。

家を建てるのであれば、敷地のすべてを居住スペースにするのではなく、庭を確保した間取り設計も検討してみてください。

高齢者に優しい間取り

高齢者といえばすぐにバリアフリーを思い浮かべますが、怪我をしない、スムーズに移動ができる安全な家づくりは必要なことです。

高齢になるほど体の機能が衰退してくるので、その機能を維持することは重要なことです。

怪我は思わぬところでしてしまい、骨折した場合などは完治する時間がかなりかかるため注意が必要です。

その対策として近年では、様々な対策を施していますが、過保護すぎる状態をつくることだけが正しいのでしょうか。

高齢者が本当に必要な体力を維持することや予防医療が重要との声が高まっていますが、高齢者の生きがいが増し、生きる意欲の湧く住宅にすることも必要です。

そうするための前提として、家族との「絆」ずくり、ペットを飼って家族同様に暮らしたり、多くの友達とお話をしたり、若い世代と高齢者のコミュニケーションが何よりも大切です。

例えば、二世帯住宅ではお互いの家の中間に囲炉裏を設けて、親子孫の三代が交わるスペースをつくることも可能です。

また、高齢者自身が何かの世話をするような仕掛けをつくることも効果的で、ガーデニングで花を育てることや、庭にエサ台をつくって小鳥を呼び、自然を楽しむようにするなども効果的です。

段差を利用した間取り

リビングに段差を設けるとそれまでなかったおこもり感が生まれ、家族の親密度をあげる効果があります。

段差があると躓いたりするため危険な要素もありますが、室内の段差はある時はベンチになったり、ステージになったり、人間の行動に自己防衛能力を高めたりすることにも役立ちます。

そして、床暖房を設置することで自然と床に座り込むようになりますし、それによって天井も高くなり、ちょっとした工夫によって室内空間を変えることが可能になります。

また、中二階部分に玄関や居室を設けたスキップフロアも楽しい居住感覚を生み出します。

一階から二階へ行くにも途中に玄関フロアや居室があるため、踊り場ができ階段が緩やかになります。

一階に居室、二階には天井の高いダイニングやリビングにすることによって楽しい暮らしが生まれます。

金運がアップする間取り

家の向きによって栄える家とそうでない家があるといわれていますが、現実にそれほど広くない敷地に理想通りの家を建てることは難しいことが多いです。

本来、家とは生き物と同じで、時がたてばメンテナンスが必要になり、家族構成が変われば内部の使い方も変わり、増改築するケースもでてきます。

一般的には月に1万円から2万円ほどの維持管理費がかかると考えておきましょう。

金運がアップするというより収入を増やすという意味では、将来にかける費用をいかに効率よく少なくするかにかかってきます。

例えば、普通の家の間取りでは、お金を稼げる家としては難しいですが、都市部では二世帯住宅や賃貸併用住宅にするなど、収益を上げる家にすることも考えられます。

家を建てる場合、土地や立地の有効利用を最初から考えておけば、将来の私的年金としても役立ちます。

例えば、はじめて建てる家であっても店舗付きの住宅や、賃貸スペースのある家にするなどを考えてみましょう。

その他にも私的に起業家として事務所空間を確保する方法などもあり、これから年金問題や雇用問題で家庭の収益が不安な時代になりつつある中、価値ある資産を高める方法を考えてはどうでしょうか。

ゾーニングについて

ゾーニングとはパブリックな場とプライベートな場といった「場の決め方」のことをいいます。

家族の行動にはほぼ毎日決まったことがあり、家の中ではその行動による混乱を起こさせる訳にはいきません。

それぞれの空間の役割と、どこから入ったらどこに行きつくかなどの動線を決めることも含まれ、これには優先順位と必然順位があり、もちろん敷地環境や自然環境も考慮しなければなりませんが、それはいかに快適な家になるか、無駄な行動をとる家かなど家づくりにとって重要なことです。

例えば、都市部では周辺が密集している場合、風通しや十分な日光を確保するため、二階にリビングを設けたほうがいいこともあります。

また、寝室は一階にあった方がセキュリティ的にも良いといえますが、その場合、家事のことを考えると、水回りは一階がいいのか二階がいいのかを必ず迷います。

このような様々な条件や周囲の環境を考慮し、どんな暮らしをしたいかを間取り作成の前にゾーニングをしていくことが理想です。

間取りで失敗するケース

家づくりで失敗するケースが最も多いは「間取り」といわれていますので、この間取り次第で理想の家になるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

間取りは机上で考え、図面化することにより実際に生活するイメージがわいてくるものですが、仮にその間取りが完璧だと思っても、実際に住み始めてみると何かかが違うと思うことがあるため、生活するイメージを何度も重ね合わせて検討することが大切です。

ここからは、間取りで失敗しがちな上位3つの項目について解説し、合わせて解決策を見つけてみたいと思います。

間取りの失敗【ワースト1】収納の作り

間取りで失敗したというケースは、ダントツで収納の数や位置についてです。

収納スペースは多いにこしたことはありませんが、反対に少なくしてしまうと後で後悔することになります。

充分な広さと収納量のスペースを確保しつつ、収納内部も便利になるよう工夫しましょう。

ウォークインクローゼット

設計の仕方によっては通路として使用する人も多いようですが、通路として足場の荷物が邪魔になり、最終的には通路を確保するため荷物が下に置けなくなった。

ロフト

生活スペースを広くするため、極力生活スペースに収納は作らずロフトを作り、大きな荷物などはロフトに置くという考えの人もいます。

しかし、ロフトの最大のデメリットは、階段やはしごを使うことになるため、年齢を重ねていくうちに不自由となってしまいます。

玄関収納

靴を入れることばかり考えていたため、小物や傘を置く場所を確保できず玄関が狭くなってしまった。

階段下の収納

場所的に明かりが差し込むことがないため、実際に物を出し入れする際は不便になってしまったので、小窓か照明をつけるべきだった。

※リビングやキッチンといった滞在時間の多い場所には、大きめの収納スペースを用意すれば非常に便利です。

間取り成功-収納づくり

おさらいとなりますが、家を建てた人たちが「失敗した」と声をそろえてあげる最も大きな問題は、間取りの段階でよく考えないで作ってしまった収納です。

ゆとりある生活スペースを確保することはとても大切ですが、より生活を便利にするためには収納スペースのことをよく考える必要があります。

収納で特にオススメなのは「ウォークインクローゼット」で、洋服をたたむことなくしまえるためため女性には人気です。

ただし、やみくもにウォークインクローゼットを作ってしまっては意味がありません。

上記にもありましたが、例えば、ウォークインクローゼットの奥に部屋を作ってしまった場合、収納内部が通り道になってしまい、服をしまったりするとかえって行き来の邪魔になってしまいます。

収納スペースを作るうえでのポイントは、床面積で考えずに出し入れする「面」で立体的にイメージして間取りを考えることが必要です。

間取りの失敗【ワース2】部屋の広さ

生活する限られた面積で、間取りスペースをどう配置し配分するかがポイントになります。

まずは、家族みんなが滞在する時間が多い場所、よく利用する場所などを第一に考えて部屋の広さを決めましょう。

ちなみに、6割以上の人が適正と考えているリビングの広さは15帖程度となり、キッチンは5帖のようです。

脱衣所

浴室を広くとってしまったため脱衣室が狭くなり、天気の悪い日や梅雨の時期は洗濯物を干すことができなくて困っている。

和室

くつろぎの場所と、もしもの時の来客用として和室を作ったものの、中途半端に狭くしてしまったため、有効活用できないスペースになってしまった。

せめて6畳くらいの広さにしておけば、2人以上寝ることもできて物置き場としても活用できたのに。

トイレ

圧迫感をなくすため横幅を少し広くとってしまい、まだ小さな子供の場合、座ったままでトイレットペーパーを取ることが困難になってしまった。

間取り成功-部屋づくり

広い土地に家を建てるわけではありませんので、部屋は大きければいいというものではありません。

それでもどこかの部屋を大きくしたければ、どこかを小さくする必要がでてきますので、「誰が」「どこに」「どのくらいの時間滞在」するのか、また、収納や家具を置いても生活スペースに余裕があるように広さを決めてください。

逆に広すぎて困るのは家事スペースで、料理する際は水道や火の元、冷蔵庫、食器棚などを行ったり来たりするため、無駄な動きが発生しないような間取りにする必要があります。

間取りの失敗【ワースト3】配線の設定

家を建てる場合、間取りにばかり気が向いてしまい、生活をするうえで肝心なコンセントの数や位置、照明の配置をどこにするか忘れがちです。

間取りを考えている段階では問題ありませんが、設計の段階でテレビはどこに置くのか、洗濯機はどこに置くのか、エアコンの設置位置などもよく考えておきましょう。

また、春夏秋冬と季節によっても使用する機器が変わります。

例えば、扇風機や加湿器などもそれに含まれるので、コンセントの数なども綿密に考える必要があります。

トイレの照明スイッチ

ドアの開け閉めのことを忘れがちで、配置を間違えるパターンです。

また、スイッチやコンセントの位置をよく考えて決めたはいいが、実際に使いやすい位置にあるかは別問題のため、現在の家を参考にしてみてください。

テレビのコンセント

家族の皆が集まる場所といえばダイニングですが、この広いスペースのどこに大型家電を置くのか、とくにテレビに関しては様々な機器を繋ぐことになるため、後になって配置換えすることは困難です。

事前に位置をしっかり決めておき、コンセントの位置や数も決めておきましょう。

玄関の照明スイッチ

スイッチを室内側に寄せすぎてしまい、いざ夜に帰ってきたときなどは暗い中で手探りで電気をつけないといけない。

ちなみに、少し値段は高くなりますが、人感センサーで感知した時に電気が自動的につくものがあります。

キッチンカウンター

料理をするとき、ミキサーやバーミックスなをの機材を使う時もあるため、カウンターの近くにコンセントを付ければよかった。

※事前に家具や家電製品をどこに配置するのかを間取りに盛り込みまずが、くれぐれも配置場所の裏側にならないよう注意してください。

間取り成功-配線の位置

どの部屋でどのような電化製品を使うかを事前に考えておかないと後で後悔することになります。

また、その部屋は誰がどのように使うかなど、将来を見据えたうえで設計しなければ後なって使い勝手が悪くなってしまいます。

よくある失敗例としては、照明スイッチやコンセントがドアに隠れてしまったり、ダイニングにコンセントがなく、食事中にテレビをみることができないといったケースです。

どこでどのような電化製品を使うかを事前にイメージして配線の位置を決めましょう。

間取り成功-視線について

間取り図だけではわからないことが「視線」です。

マンション構造では稀にあるのですが、玄関を開けるとすぐにリビングが筒抜けのケースや、リビングの窓を大きくしてしまい、外からの視線が気になってしまったりするケースです。

また、ドアの近くや視線に入りやすい場所にトイレがあると、たとえ家族でも気分的に良くないでしょう。

これらを解決するためには、人の行き来を間取り図上に書いてみたり、立体的に外からどう見えているかをイメージすることが重要です。

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